レクリエーション介護士の資格取得について

レクリエーション介護士とは、高齢者に生きがいや楽しみを与えることができる介護士の育成を目的として、2014年9月に設立された民間の資格です。2級と1級があり、2級は年齢や経験を問わず取得することができますが、認定講座の受講と修了試験合格が条件となっています。また、1級には受験資格が設けられており、2級を取得後に30時間以上のフォローアップ研修を受講するか、介護現場でレクリエーション担当を経験していなければなりません。

そんなレクリエーション介護士の資格を取得すると、介護施設や家庭における高齢者とのコミュニケーションに役立つ実用的なスキルが身につきます。介護施設で働く人は、利用者により喜んでもらえるレクリエーションを企画できるようになるでしょう。また、家庭内で介護を行う場合にも、習得した知識を活用すれば、スムーズにコミュニケーションを取れるようになるので、日々の介護の負担を軽減できます。

レクリエーション介護士の資格を取得するためには、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会が認めた機関を利用し、通学講座か通信講座で学ばなければなりません。2級の場合は通学講座は3カ月くらいの期間を要し、通信講座だと2日間くらい(1日6時間で合計12時間)はかかります。また、認定試験の内容は筆記試験(選択式50問)と添削課題となっています。1級を取得する場合は、筆記試験の内容は選択式60問と記述式4~6問(合計100点)に加えて、小論文1問(20点)を受けなければなりません。また、実技評価試験もあり「集団レクリエーションの実践」で、30点満点のうち60%以上の点数を取らなければ合格できないことになっています。しかも、実技評価と認定試験の合計が150満点中、60%以上の点数であることが条件なので、取得するためには努力が欠かせません。